あいみょんから学ぶメッセージの伝え方
すでにメディアでの露出も多く、知らない人も少ないのだろう。
恥ずかしながら私は昨年末の紅白を見るまで知らなかった。妻が「良いよこの子」というので、他のアーティストを見るついでにテレビで見たのである。
マリーゴールドという曲だったのだが、その時は「あぁ確かにいいアーティストだなぁ」と思ったくらいだった。曲調もどこか懐かしく、三十代の私でも自然に受け入れられ、楽しめるアーティストだと思った。
本当の意味で「あいみょんすげー」となったのは、昨日Amazon music でラジオを垂れ流している時だった。
「愛を伝えたいだとか」という曲である。
曲調と声が、伝えたいメッセージの良さを凄く引き出していてグイグイ気持ちを引き込んできた。
そのあと気になってYoutube (amazon musicは曲が限られている)を開いた。
そこで出会ったのは「生きていたんだよな」と「貴方解剖純愛歌」である。
それぞれ、飛び降りしてしまった子の事を思うことと、好きな人を繋ぎとめたい女の子な気持ちを叫んだ曲である。
もちろん歌詞は強烈で力強く、曲調も楽しめるのだが、注目したいのはどちらの曲もメッセージを形にする工夫がとても秀逸であるという点だ。
伝えたい思いを形にするというのは中々難しいことだ。歌詞とメロディ、歌唱力で作品は成り立つが、歌唱力だけでは「歌うまいよね」くらいで終わってしまうし、歌詞だけでは聞き流されてメッセージに気づかれないだろう。
この二曲は伝えたいメッセージを如何に届けるかという事が念頭にあり、この三要素を如何に調和させるかが、凄く考えられている。
歌詞にはメッセージを伝えるための表現がちりばめられており、曲と歌い方はその表現を最大限に盛り上がるように調和されている。
この二曲を聞くと、彼女のメッセージが脳みそに叩き込まれるような気がして、まるで十代の多感な時期に引き戻されたような感覚になる。
我々の日常でも人に何かを伝える時、どのように伝えるかということは大事である。
ビジネスではメールなのか、口頭なのか、文面はどうしようなど考えながら、最適な方法を探りながらコミュニケーションを取る。
もちろん、日常で音楽をつかったコミュニケーションというのは難しいが(そもそもその技量も無い)人に何かを伝える,人の心を動かすために工夫できることは まだまだあるのだということを彼女の楽曲から学べました.
..なんて固いこと四の五の言わず聞いてみるがよろしいよ!