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プレゼンの資料はシンプルで分かりやすくが基本で味付けは二の次です

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大学生以降、もしくは社会人以降は何かしらのプレゼンテーションをする事が増える事が多いだろう。

 

プレゼンテーションというと、スティーブ・ジョブズの製品プロモーションのような大きな舞台でやるようなイメージがあるかも知れない。

 

実際は着席したままでも社内のチームミーティングや、顧客への商談で何かしら説明を実施するだけでも、広義でプレゼンテーションを実施したことになる.

 

多くの人はプレゼンをする際に目的があるはずだ.

 

例えば,マーケティング戦略や製品開発で上長承認を得るとしよう.

 

市場の分析と新製品のポジション,それらの結果売り上げにどう貢献できるか上長に理解してもらい,最終的に計画のGOを得ることが目的になる.

 

この場合,上長は提示された情報から意思決定をする必要があるので,プレゼンの中身は目的を達成するために最小限で分かりやすい構成になっている必要があり,シンプルであるべきだ.

 

よく見るのがアニメーションをふんだんに取り入れ,レイアウトやフォントにこだわるあまり,ビジュアルのインパクトが強すぎて主張したいことが全然入ってこないプレゼンである.

 

まぁ100歩譲って,とても主張したい部分でこれらのテクニックをとりいれれば,上長の理解,印象も良くなり,功を奏する可能性もある.

 

だがプレゼンはあくまで手段であって目的ではない.

 

たとえばCGや演出,アクションをふんだんに盛り込んだ非常にインパクトがある映画は確かに多くの人に興奮と感動を与えるかもしれないが,鑑賞後の感想や感じ方は千差万別である.シナリオはよくわかんなかったけどなんか凄かった!面白かった!などまぁ割とよくある話ではなかろうか.

 

プレゼン資料でも同じようなことをしてくる人がいるのだ.芸術的なまでにレイアウトにこだわり,扱う言葉も扇情的であるが,終わってみると何が言いたかったかよくわからん...

 

ここで上司が「説明凄かった!OK! Go !」などと言ってくれるのであれば,会社の行き先はいささか不安になるが,そういうプレゼンもありかもしれないが現実はそうはいかない.上司も自分の気持ち一つで承認できるわけではなく,会社からの成果へのプレッシャーを受けながら部下のプレゼンを真剣に聞いてジャッジしているのだ.

 

ましてや,多忙な管理職の時間を奪うようなプレゼンなど,どんなに凝っていても全くプラスにはならないのだ.

 

しかも,凝ったプレゼン資料をつくるとなると,作成者の時間もシンプルな資料を作る時よりも平気で2,3倍の時間を奪っていく.

 

これでは上司も部下も良いことがまるでない.即刻資料の作成に時間をかけるのはやめよう.

 

一方で「おいおいおい,おまえスティーブ・ジョブズ の話したじゃん?彼のプレゼンなんて仕掛けもいっぱいあるしインパクトも凄いじゃん.それで製品が売れているんならやはりインパクト大事だろ!」という人がいるかもしれない.

 

彼のプレゼンは確かに製品の説明の目的もあるが,聞く人に製品を認知,印象づけることも大事であり,彼のプレゼン自体がショーにもなっているのだ.

 

携帯各社のCMを見てほしい.大体が製品の性能や,サービスの質の説明に重点を置いたものではなく,一見すると何のCMだっけこれ?というものが多い.

 

消費者はCMを見ようと思ってみる訳ではない.まずはこんな製品やサービスがありますよ?といったメッセージを植え付けることが大事なのだ.

 

CMを見た後携帯会社へ説明を受けに行ってほしい.製品の性能と料金体系について分かりやすく説明してくれるはずだ.これもプレゼンであり,こちらは先の上司へのプレゼンと種類は一緒である.

 

会社員のプレゼンはまずわかりやすさ,印象付けるのは二の次である.

 

ド派手なショーはハリウッド映画か一流のエンターテイナーに任せるとして,自分の目的に沿った行動を心掛けられれば,その結果は伴うはずだ.