人生に少しの刺激と安寧を

仕事とか家族とか子育てとか趣味とか独り言とかでできています。

私たちは如何に自分で考えて判断できていないか,という話

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やや挑戦的なタイトルになってしまったが,特にIQとかEQなどのスケールで人間を分類して「奴はcoolだぜ!みんなであんな感じを目指そうぜ!」「クレイジーだぜこいつは!近寄っちゃだめだぜ」と論ずるわけではない.

人間の特性として,自分で考えているようで,意外にも自分たちは操られているのだなぁという話である.何回か記事と細かいテーマを分けますね.

 

人の行動を無意識に誘導するようになったITを通じたマーケティングの凄さ

マーケティングの最終目的とは,物が売れる仕組みを最適化することとされる.つまり,ドーンと叫びながら満面の笑みで訪れるセールスマンの営業活動が無くとも,消費者自ら自動的に購買してくれるような状態が理想である.

 

ITに明るい方はご存知だろうが,インターネットのサイトを閲覧していると企業が提供している広告を良く目にする.これは個人の検索履歴などの情報が収集されており,閲覧者が興味があるような広告を自動的に表示することで,効率的にクリックさせて広告主のサイトへ誘導するためである.

 

最近ではYoutubeNetflixといった動画サービスも凄い.いくつか動画を閲覧していると,自動的に閲覧者の好みを推定し表示してくる.もちろん完全にオーダーメイドではなのだが,何も考えずにこれらをクリックしていくだけでも十分時間を使って楽しんだ気になってしまう.

 

インターネットが普及され始めた時は,「最近の若者は自分の頭で考えずすぐ検索しやがる」などと揶揄されたようだが,近年においては「自分でクエスチョンを思いつき検索する」工程すらもスキップされ始めた.スマホを触ってポンポンポンクリックするだけで前に進んでしまうのは確かにとても便利なのだが,最近数分前ですら自分がどんなサイトを閲覧して何を考えていたかを忘れていることに気づく.クリック自体は自分で実行しているので気づきにくいが,おおよそ目的を持たずスマホをいじっている時は完全に意識を支配されているのだなぁと思う.もしタブレットを娯楽で無制限に使用可能にするのなら,子供の考える力というのは確かに育たんだろうなぁとは何となく感じてしまう.もちろんITに触れること自体を否定するものではない.

 

余談だが,フランスでは小中学校のスマホの使用を禁止している.

スマホ中毒を予防する目的という事で,考える力云々に特化した問題ではないと思うが先進国にはこれくらい危機感を持っている国もあるということであろう(人気どりかパフォーマンスとかいう話は置いといて).

www.cnn.co.jp

 

しかし今日は寒い.

タツに埋没しスマホNetflixでも見て過ごすのが至高だと思います.