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ゆるく体を動かすススメ ー 「自分に甘えない」筋トレを一人で一生続けられますか?

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昨今の筋トレブームの盛り上がりは、衰えるどころか益々加熱している。日本におけるジム数は増加し続けているようだ.

 

www.tipness.co.jp

 

NHKの某5分間番組も、出演者や内容の面白さはもちろん人気の要因ではあるだろうが、10年前ならこれほどの話題にはならなかっただろう。

 

筋トレは,元々ゴリゴリなマッチョを目指すための手段という男くさいイメージだったが、女性タレントでもプロポーション維持に筋トレを取り入れていることを公表するなど,最近では男女分け隔てなく流行っているようだ。

 

筋トレを始めるきっかけは人それぞれである。

 

健康のために取り入れたい。

筋肉で自信をつけたい。

夏に水着で映える体をつくりたい。

ムカつくあの野郎を力でねじ伏せたい。

もはやパパの居場所はジムにしかない。

 

筋トレを始めてみると,なるほど筋肉を動かすことは楽しく,終了後に一時的にパンプアップした筋肉を見ると「おお,俺結構筋肉あるじゃん.」とうれしくなる.

 

翌日以降の筋肉痛はつらいが,努力した実感と達成感を味合わせてくれるので,モチベーションは上がるのだ.

 

...にも関わらず,きっと多くの人は3か月持たず,筋肉を肥大,または引き締める事を諦めているだろう.

 

人は簡単には「モチベーションを維持できない」のである.某タレントの「自分に甘えない」という言葉は確かにキャッチ―であった.しかし,裏を返せば,自分に甘えることなくストイックにならなければ,筋トレは一日5分だろうと続かないのである.

 

考えてみてほしい.筋トレは効果が出るまでそれなりに期間が必要であり,その効果は定期的に続けなければ維持できない.終わりが無いのである.

 

もちろんマッスルメモリーなる一度筋肉を肥大しておけば,後にそのレベルまで回復するための労力は少なくて良いという説もあるが,マッスルがメモリーしてくれるそのレベルに至るまで筋肉を鍛えられる人はどれだけいるだろうか?

 

筋トレじゃなくても良い.毎日(あるいは週に数回)何かを長期にわたって続けるというのは,自分だけの力で達成することはとても難しいのである.

 

では,筋トレは,類まれな強い意思を持つ,限られた努力エリートしかできないのであろうか?

 

先述した通り,何かを続けるための最大の敵はモチベーションの維持である.これをどのようにクリアするかをちょっと提案してみるのでお読みいただきたい.

 

筋トレの目標を下げる

そもそも,我々は筋トレを始める際,自身の意志力を把握できず掲げる目標が高すぎるのかもしれない.

 

これだけ筋トレがブームになっているのはメディアの影響もある.女性では藤田さん,男性では松本さんがインスタグラムやtwitterなどで鍛え上げられたぼでぃをupされており,「筋トレってすげぇ」となり,自分もこんな風になるんだ!と意気込んで閲覧者が始めて見たりする.

 

確かに彼らと同じメニューで筋トレをすれば同じように憧れのシックスパックや引き締まったヒップを得られるのかもしれない.

 

だが考えほしい.彼らはおそらく専属のトレーナーやパートナーがきっちり指導しているし,マネージャーがスケジュールをうまく回しているのである.

 

彼ら自身の意思の強さもあるだろうが,ある程度アウトソースすることにより自身の負担は相当軽減されているはずだ.

 

大学入学などで親の管理を離れ一人暮らしをしたことがある方は,その時を思い出せばいい.夜遅くまで遊び,朝寝坊し,食事は適当,家の中はお世辞にも整理整頓とは程遠い..自分の意志で規則正しく何かをするという事がどれだけ難しいことだろう.

 

それでも,何とか初期のモチベーションで1か月は定期的に続いたとしても,突然体調を崩したり,旅行などに行って数日空けてしまうと,なまじ今まで頑張っていた分,ぷっつりやる気が途切れてしまい,「やっぱりNetflix見てる方がおもしれーや」となって終了してしまう.

 

自分はそんなに強くはないことを認めてしまおう.筋トレを始めようとすることは良いことだ.だが,あまり自分に期待しないのもありだ.とりあえず週一回スケジュールに入れてリマインダーをセットして,滅茶苦茶ゆるいトレーニングをしばらく続けて体を慣らしてみてはいかがだろうか.効果は何も期待しない.筋肉痛も残さない程度でやろう.そうすると,自分だけの力でも,習慣化することは難しくない.歯磨きをしないと気持ち悪い,,くらい当たり前になってから,本格的に初めて行けばいいだろう.

 

 

そもそも筋トレが目標を達成するのに最適か考え直してみたら?

 

筋トレは始めるのにハードルが引くいが,一方で辞めやすいのも,全ては1人でできちゃうことにある.1人でやることは,その人の意志の強さに依存してしまうので,持続するのがとても大変である.

 

メニューは豊富にあるのかもしれないが,同じ動作をひたすら繰り返しているだけであり,マンネリするのは避けられないのである.

 

そもそも,筋トレを始める目標は何なのかよく考えてみてほしい.

男性でも女性でも,細マッチョや引き締まった体を目指しているのなら,筋トレじゃなくて他のスポーツをやるだけでも達成可能ではないだろうか.中高生の部活は筋トレを重視している強豪校は除いても,その競技の練習をしっかりやっていればそれなりの肉体が付いてきているはずだ.

 

ジムで筋トレをずっと続けるより,同じ料金払って何かしらのスクールに通えば,そのスポーツの技術も身につくし,体もできてくる.社会人になると難しいゲーム形式の練習は,負けたら「もっと練習しなくちゃ」と感じるし,勝てば「もっと上手くなって俺より強いやつに会いに行く」など自動的にモチベーションが上がってくる.

 

そうはいっても「当方人見知りで他人と何かするのはなぁ..」というのであれば最近はボルタリングや登山,ヨガなど,おひとり様でも実施可能なスポーツはいくらでもある.

 

マンネリというのは脅威である.体を鍛えることが目的で筋トレを始めるなら,手段は筋トレだけでは無いという事を念頭においてほしい.刺激を求めて,手を変え品を変え,絶えず動いていれば,気づけばメタボのおっさん,という事は避けられるはずだ.

 

つーか,日々の生活をするだけでも週に40時間以上せっせと働いているのに,これ以上自分に甘えないなんて無理ゲーである.ゆるく,自分にも甘く,楽しく体を鍛えていきましょう.