早起き..始めてどうだい?調子は良いかい?
早起きは三文の徳という諺があるくらい、朝起きるのが早いということは良いことだとされている。
ビジネス本界隈でも、如何に早起きの効果がすごいかを語る自己啓発本、早起きする習慣を身につけるノウハウ本が多く出版されている。
大体内容はこんな感じだ。
- 朝余裕のある時間をつくり自己学習に当てる。
- 空いている電車に乗れる。
- オフィスに人が少ない時間に出社し、邪魔されず集中して仕事をこなす。
- 仕事を朝集中して仕事を済ませることでその分早く帰宅し、アフターファイブを有意義に使う。
なるほど、上記に挙げたことは早起きする事のメリットとして間違っていないかもしれない。
一方で、これらのメリットは社会人の中でも、オフィスに出社し、会社の勤務時間に自分のリズムを合わせる場合しか想定されていないように思う。
結局1日に使える時間は睡眠時間が変わらないなら早起きだろうが遅起きだろうが変わらないはずだ。
人がいない時間に集中したいというのなら夜遅くに人が帰ってから集中すればいい話だ。
在宅勤務ができるならいつでも静かだし、オフィスにいる時より他人に仕事を邪魔されることもない。
更にいうと、そもそも早起きに慣れていない、合わない人を無理やり朝方人間にすれば健康的な生活が阻害さらるリスクがある。
最近では、人によって適した入眠、起床時間があることを示唆するような研究が多く報告されているし、早起きそれ自体が健康リスクを挙げる可能性を示唆する報告もある。
私はどちらかというと、朝が凄く弱い。
少なくとも太陽が昇り始めてからでないとスッキリ起きる事が出来ないし、無理やり体を起こすと一日中体調が悪い時もある。
ビジネスの世界では素早くスタートを切るという事は重要である。
だが、一日のたかだか2時間程度人より早く動いたからって仕事の総量が同じであれば翌日稼いだアドバンテージは1日でリセットされる。
無理して早起きするくらいなら自分の体調をベストに持ってこれるような起床時間を探るべきだ。
あまり流行に流される事無く、自分に合ったライフスタイルを模索してみよう。