とある海辺のカフェにおける順番待ちの暇つぶし
※特に有益な情報や意見は含んだ記事ではありません。脚色も多分されています。
旅先で適当に車を走らせていると、いい感じのビーチを見つけたので、散歩することにした。晴天でエメラルドブルーの海が眩しく輝く。
しばらく砂浜を歩くと、如何にも「インスタ。。挙げてくだろ?」といわんばかりの洒落たカフェを見つけた。
私はインスタやFacebookのようなソーシャルなインターネットには手を出せずにいる。会員制と聞いているので、いつかは入会の案内が郵送されると思うのだが、未だお誘いはない。仕方がないのでこのようなネチネチとしたブログで独り言を呟くのみである。
とくに一見さんお断りの標識は見当たらなかった。SNSをやっていなくてもオシャレなカフェで海を眺めながらアイコー(アイスコーヒー)を飲んでも良いのだろう。入店することにした。
店内に入ると,流石ににハイソなカフェである。よくコメダコーヒーとかで目にするような味わいのある手書きの順番待ち表ではなく、タブレットで順番待ちを登録するようだ。
店内を見渡すと、そこそこ客がいるようだが、奥の砂浜に面したテラス席はガラガラと言って差し支えなかった。私はテラス席希望にチェックをつけて、順番待ち票を発券した。
「ウフフ カフェ飯」と気分の高揚を感じながら、ふと発券された自分の番号をタブレットの画面上で確認すると30分待ちと書いているのに気づく。
席はガラガラなのに30分待ち?そうか今席は空いているけど既に予約していた先客がいたのだろう。私としたことがタブレットという最先端のテクノロジィに慣れず確認できていなかったに違いない。
反省、反省☆とほっぺを指で突き刺し舌をだしながらもう一度タブレットの画面を確認する。私の前にテラス席の予約客はいないようだ。
なぜ。。?幸いにして正月休みの身であるので、30分という待ち時間はそこまで苦にもならない。スマホのニュースや動画を見ていればあっという間である。
だが私はこの謎を解き明かしたかった。新年最初のリアル謎解き、まさに八百万の神からの宿題である。これが解ければ、ドリンクのトッピングくらいはおまけになるかもね。
推察1 特別予約席である
タブレットには表示されない,正にVIPのための席.しかし予約席には「reserved」などの表示があってもいいはずなのだが,特にそのような感じではない.食器が放置された机もあるので,少なくとも空きがあるようには見える.
推察2 そもそも席ではなくインテリア
イケてるカフェだけあってイスやテーブルも木目調のインスタ映えするオッシャレーなやつである。もしかしたら、テラス席で本当に使えるのは今客で埋まっているあの席と食器の席だけかもしれない。
推察その3 イケている客しか座れません。
唯一席が埋まっているテーブルを覗くと、それはそれはイケてる男女が食事を楽しんでおられている.外から一番目立つ席だし客も選ばれているのか?しかし我々も30分後に座れるのである.見た目ではじかれているわけではないのだろう.
推察その4 肉眼では確認しづらいスピリチュアルな何かしらのための席
私の第六感はあまり感度が良くないので,これが正解であった場合はどうにも確認できない.でも,まだ昼だしそういう方はまだ活動時間ではないのでは?
..と色々考えているうちに腹も減ったし子供も騒いできた.そして店内の席に空きがでそうなので,口頭で店員さんに店内でも構わないので案内いただけないか確認すると,すんなりOKが出た.
結局回答は出ないまま,オッシャレ―なホットケーキにありつき,家族一同満足して店を後にした.
念のためもう一度テラス席を見ると,さきほどより3-4組増えていた.私の推察1-4はすべて崩れ去ってしまったのである.
私はこの謎を解けないまま,店を後にしてしまうのがとても残念であった.
次回こそは,この謎を解くべく来店し,朝から夜までホットケーキを食べ続けながらテラス席を観察することを誓った,そんな2019年の始まりであった.